私たちは魚釣り専門の出版社・つり人社です。1946年の「つり人」創刊以来、80年近くにわたって釣り一筋で雑誌・書籍・動画などさまざまなコンテンツをお届けしてきました。

釣り雑誌を作るにはいろいろな作業がありますが、その道の第一人者の釣り名人に同行して、日の出から日没まで釣り場で取材・撮影をすることがメインの業務のひとつです。フィールドのロケはとっても楽しい！……のですが、夏場は暑い。とにかく暑いのです。

湖・開けた河川・磯など日陰がない場所で撮影することも多く、風もなく水面の照り返しで陽射しがマシマシな状況では熱中症と隣り合わせです。

そんな状況でも安全かつ快適にお仕事がしたい！　という切実な願いから、株式会社 空調服とのコラボが実現。何かと水に濡れがちな釣り場でも不安なく使える空調服®プロジェクトが始動しました。

現場仕事には普及している空調服®ですが、水辺で活動することが前提の釣りでトラブルレスな空調服®とはどんなものか？　それはズバリ「防水仕様のファンを備えた全天候使用可能な空調服®」です。電動で作動するファンを備えたものですから、釣り場での活動で濡れても壊れない性能はマストでした。

ただ、実際に釣り対応の空調服®を作るにあたり、私たちのような特殊な環境で活動するひとがどれくらいいるのかわからず……どの程度の需要があるかわからないので、クラウドファンディングの形で「自分も欲しい！」という方を募ることにしました。私たち記者だけでなく釣り人の皆さんにも、夏の炎天下で快適な釣りライフをお届けできるはず……！

★☆★本プロジェクトは実行確約型です★☆★
目標達成率に関わらず商品をお届けします。決済は商品購入時に行われます。

空調服®について改めて説明しますと、電動のファンと駆動用バッテリーを内蔵した服のことで、ファンが回転し、外の空気を取り込んで服の中に風を送り込むことで汗の気化熱で身体を冷やす仕組みです。この空調服®を製作するのは株式会社 空調服。２００４年の創業以来、高品質なファン付きウエアを提供し、夏場の外仕事に従事する人々を救ってきた、命の恩人です。

今では同様のウエアは他のメーカーからも販売されていますが、元祖である株式会社 空調服の製品の強みはその品質と信頼性の高さ。「着る冷却装置」である空調服®は身につける電気製品です。故に、故障や不具合は思わぬ事故や怪我に繋がります。通常よりも故障リスクが高い水辺での使用が想定される釣り対応の空調服®でも、製品の信頼性が何よりも大切です。その課題を、ファン付きウエアのパイオニアならではの、研究・設計・検証を自社で行なう一貫管理体制で、ファン不良率0.002%、ケーブル不良率0.038%、バッテリー不良率0.043%などなど、限りなくゼロに近い不良率を実現しているのが、株式会社 空調服の強みなのです。

ここからは、つり人社のバスフィッシング専門誌・月刊「Basser」編集部のオオアミが今回の釣り対応の空調服®の特長を紹介します。実は私、編集部に来る前、住宅塗装の仕事をしていたため空調服®のお世話になっていた経験があり、この手の服には一家言アリ。そんな私が実際に気温30度の釣り場で着用してきました。

まず、この釣り対応の空調服®がどう「釣り対応」なのかというと、空調服®の心臓部であるファンが防水仕様（ファン：防塵・防水JIS IP68規格適合、バッテリー：防塵・防水JIS IP55規格適合）となっているのです。専用のファンは電装品のため、もちろん本来は水に弱く、屋外での使用は何かと気を遣うことの多い装備でしたが、防水ならば心置きなく使えるというもの。防水性能を活かして丸洗いが可能なのも嬉しいですね（ファンの洗い方は取扱説明書に従ってください。ベスト本体から取り外したものを水洗いすることができます）。

ファイトやランディング、にわか雨や根掛かりの回収などで不意に濡れたり汚れたりすることも多い釣り人には、うってつけのアイテムといえるのではないでしょうか。今回はバスフィッシングで使ってみましたが、水しぶきを受けやすい船釣りなどでも活躍してくれるはずです！

ファンはJIS IP68規格適合。水濡れにも強い（写真はイメージです）

この釣り対応の空調服®の特徴は防水性能だけではありません。空調服®は袖アリのジャンパータイプか、袖なしのベストタイプの２種類がありますが、今回の釣り対応の空調服®にはベストタイプを採用しました。

長袖の空調服®は手首までの上半身を全てカバーし、ほとんど死角なしの涼しさを実現できるという利点がありますが、ファンを起動させると袖が膨らんでしまい釣りの動作がしづらくなってしまいます。とくに腕の動きが多いバスフィッシングをはじめ、ルアーフィッシングではベストタイプの恩恵が大きいのです。肩口から抜ける空気の量が多いので、服全体が大きく膨らみ過ぎないというのもベストタイプの大きな特徴。ライフジャケットへの干渉もほとんどありません。

また、立ちしゃがみなどの動作の際に、バッテリーのスイッチに触れて設定が変わってしまったり、配線が抜けてしまったりといったトラブルを防ぐ機能も充実しています。

たとえば、配線はジャックにプラグを挿してからキャップを回して固定するタイプなので勝手に抜けることはありませんし、接続部からの水の浸入も防いでくれる仕様です。また、スイッチは決まった秒数と回数を押さなければＯＮ／ＯＦＦや強弱が切り替わらない仕組みになっていて誤作動を起こしにくくなっていて、細かな煩わしさを排除してあり釣りに集中させてくれるものになっています。

ここからは実際に使ってみた感想なのですが、結果から先にお伝えすると、マジ最高でした。

今までも空調服®を所持していたにもかかわらず、実は釣りでは一切使って来なかった私オオアミ。

理由は２つあり、ひとつはやはり防水ではないため故障が心配という点。そしてもうひとつは「別になくても釣りは出来ていた」という点です。

現在26歳でそれなりに体力もある私にとっては、真夏とはいえ、空調服®を持ち出さなくても釣り自体はできていました。ですがこの記事を書くために、気温30℃のなか空調服®を着て１日釣りをして気付いたのです。帰ってきたあとの疲労感の少なさに。

これまでは日の出から日没まで目いっぱい釣りをすると、帰宅後は疲労困憊で即就寝となっているところですが、帰宅後にちゃんと仕事が出来ている……。暑さで消耗するはずだった体力がまるまる残っている感じがするのです。

あと、そもそもなんで夏の日中にわざわざ釣りをするのかという疑問をお持ちの方もいるかもしれませんが、魚も人間と同じで、暑い日中は植物の木陰だったり、冷たい水が流れ込む場所に集結しやすく居場所が絞れて、朝夕の涼しい時間帯よりも釣りやすいのです。ただ釣りする人間が辛すぎるだけで……。

そんなワケで日中こそ釣りをしたいのですが、熱中症の危険もあるので無理は禁物。そこで取り出したるがこの空調服®様ってことなのです。「暑くてもうムリ！」っとなってからコンビニやファミレスにいつでも避難できるオカッパリと違い、ボートフィッシングは逃げ場がありません。切り立った崖や大きな木が影を作らない平地のフィールドなどはとくにそうです。快晴、近くに涼しい日陰もなし、そんなときも空調服®を着ていれば服と肌の間にまで風を届けてくれます。今回試したようなレンタルボート釣行では救いの神といっても過言ではないかも……。もちろん岸からの釣でも、熱気ムンムン、自分の背丈ほどの草むらの中や灼熱のコンクリート護岸の熱から自分をまもってくれるハズです。

Q1「釣り対応の空調服®は普通の空調服®となにが違うの？」
A「電動のファンが防水仕様になっています」

Q2「実際どれくらい涼しいの？」
A「最高気温30℃の日に長袖長ズボンを着ていても、4段階中2のパワーでほとんど暑さを感じませんでした」

Q3「着なくてもへっちゃらなんですが？」
A「釣りしている最中は気付きにくいですが、炎天下の中では気付かぬうちに体力を消耗しています。家に帰ったあとに感じる疲労が少なくなるハズです」

Q4「サイズ感はどんな感じ？」
A「身長182㎝のオオアミでもLサイズが着用できます。少し小さめの方が首元などで風の通り道がすぼまって涼しいと感じました」
※オオアミ個人の感想です。空調服社は空気の流路を大きく確保するために大き目サイズの着用を推奨しています

Q5「バッテリーはどれくらいもつの？」
A「4段階あるパワーのうち、１番強い7.2Vで使用した場合、約6時間連続で作動します。１番弱い3.3Vで使用した場合はなんと24時間以上作動します」

Q6「ファンの起動中、音はどれくらい？」
A「無音ではありませんが、フルパワーでも会話などにはほとんど影響ありません」

Q7「ファンの防水性能は？」
A「ファンは防塵・防水JIS IP68規格適合です。バッテリーは防塵・防水JIS IP55規格適合です」

Q8「ライフジャケットと併用できますか？」
A「腰巻きまたはサスペンダータイプの膨張式ライフジャケットであれば併用可能です。空調服®のベストは丈が短めなので、腰巻きタイプの膨張式ライフジャケットの上に裾が来るように着用できます。裾がすぼまっているので心配は少ないですが、着用中にライフジャケットを覆ってしまわないようご注意ください。サスペンダータイプの膨張式ライフジャケットも着用可能です。空調服®の上から着用してください。空調服®のファンは後ろ側にあるので干渉せずに使えます。空気の流路も問題ありませんでした。浮力体内蔵のベストタイプのライフジャケットはファンと干渉しますし空気の流路もなくなってしまうので併用不可です」

Q9「バッグと干渉してしまいますか？」
A「空調服®のファンは腰の左右の後ろ側にあり、リュックやショルダーバッグと干渉してしまう場合があります。釣り具バッグと併用する場合はウエストポーチタイプがおすすめです」


●製品の詳しい仕様はリターン紹介ページをご覧ください。